ぬるい温泉とは?
「ぬる湯」とは、温泉やお風呂の中で体温に近い温度の湯のことです。
厳密な定義はありませんが、
湯温セ氏40度以下を「ぬる湯」と呼びます。
「微温泉」や「冷泉」とも呼ばれますが、
今回は25度~39度の温泉を対象としました。
実は「ぬる湯」にもたくさんの温泉成分が含まれており、
ゆっくりリラックスしながらこの温度の湯は、
体温に近く不感温浴と呼ばれ、
春夏秋冬快適よく入ることができます。
熱い湯のようにじわじわ感はなく、
最初は冷たさを感じますますが、
体がぬるい温度に慣れてくると湯と肌の境目がなくなります。
ぬる湯の温度は39度以下であり、
源泉の温度によってかけ流しや加水で調整されます。

このように、ぬる湯は温泉やお風呂の中でも特別な存在であり、
心地よい入浴体験を提供してくれます。

温泉のお湯の温度がどう違うのか知ろう
「温泉」とは、以下の条件を満たすお湯のことです。
- 地中から湧き出るときの温度が25℃以上であること。
- 温泉水1kg中にガスを除く溶存物質が1,000mg(1g)以上含まれていること。
- 18種類の成分のうち一つでも規定量以上含まれていて。
つまり、地中から湧き出る時点で25℃以上の温度があれば、
目安水と変わらない成分でも温泉になります。
温泉の成分
また、温泉水1kg中には1,000mg以上の溶解物質が含まれている必要があります。
さらに、18種類の成分のうち一つでも規定量以上含まれていれば、
それは温泉となります。
物質名 | 含有量 (1kg中) mg以上 | (参考)ナウハイム決議の値 |
溶存物質 (ガス性のものを除く) | 総量 1,000mg | 1g (全ミネラル成分) |
遊離二酸化炭素(CO2)(遊離炭酸) | 250mg | 250mg |
リチウムイオン (Li+) | 1mg | 1mg |
ストロンチウムイオン (Sr2+) | 10mg | 10mg |
バリウムイオン (Ba2+) | 5mg | 5mg |
総鉄イオン (Fe2++Fe3+) | 10mg | 10mg |
マンガン(Ⅱ)イオン (Mn2+ ) (第一マンガンイオン) | 10mg | – |
水素イオン (H+) | 1mg | – |
臭素イオン (Br–) | 5mg | 5mg |
ヨウ素イオン (I–) | 1mg | 1mg |
フッ素イオン (F–) | 2mg | 2mg |
ヒ酸水素イオン (HAsO42-) (ヒドロヒ酸イオン) | 1.3mg | 1.3mg |
メタ亜ヒ酸イオン (HAsO2–) | 1mg | 1mg |
総硫黄(S) [HS–+S2O32-+H2Sに対応するもの] | 1mg | 1mg |
メタホウ酸 (HBO2) | 5mg | 5mg |
メタケイ酸 (H2SiO3) | 50mg | – |
炭酸水素ナトリウム (NaHCO3) (重炭酸そうだ) | 340mg | アルカリ度として 340 |
ラドン (Rn) | 20×10-10Ci = 74Bq以上 (5.5マッヘ単位以上) |
ラジウムエマナチオン 3.5マッヘ |
ラジウム塩 (Raとして) | 1×10-8 mg以上 | – |
温泉は、リラックス地中に熱いお湯が湧き出ているため、
体を温めたりしたり効果があるのです。
お湯の温度や成分のバランスが整っていることが、
温泉の特徴です。それでも温かい温泉に入ることができるのです。
これらの条件を満たすことで、
お湯は「温泉」となり、
私たちの日常の疲れを癒す場所として楽しめるのです。
鉱泉とは
鉱泉っていうのは、地中から湧き出るお湯の種類なんです。
それでも、温泉も鉱泉の仲間です。
温泉は、温かいお湯のことを言うんだけど、
鉱泉は、広い意味ではすべての湧き水を指します。
温泉には泉質名が無いこともあるのです
それに、雑誌などで「鉱泉」という言葉が
間違って使われていることもあります。
鉱泉は、源泉温度が25℃未満のお湯をさすんだけど、
ちょっと注意しないと、温泉と混ざって紹介されることもあると思います。
温泉の種類や鉱泉の特徴を知って、温泉の楽しみ方を広げよう!

「熱いお湯」と「ぬるいお湯」の違い
「熱いお湯」と「ぬるいお湯」は、入浴によって得られる効果が異なります。
熱いお湯は、交感神経を刺激し、「緊張」や「目覚め」を促す効果があります。
一方、ぬるいお湯は、副交感神経を刺激し、
気分を落ち着かせる、リラックスさせる効果があります。
体を覆っている皮膚は「人間最大の臓器」と言われるだけあり、
温泉とも関係の深いテーマです。
例えば、群馬県草津温泉で46度のお湯に浸かったら、
苦しいほど熱い感覚を思い出しましたが、
入浴後はスッキリとした気分になりました。

あつい温泉の特徴
熱いお湯の特徴としては、
42度以上の温度では交感神経が刺激され、体や心が興奮します。
入浴中の場所としては、
体や気持ちがスッキリとし、
活性化される効果があります。
血圧が一時的に上昇するため、
入浴中に丁寧にかけ湯をし、
浴槽への入湯もゆっくり行うことが重要です。
特に高齢者は、熱いという感覚が鈍くなることがありますので、注意が必要です。
ぬるい温泉の特徴
一方、ぬるい温泉の特徴としては、
約40度程度の温度で、
特に37~39度の不快温度では副交感神経が優位となり、
鎮静効果や鎮痛効果も期待できます。
温泉の温度のこのみは人によって違う
温度の感覚は個人によって好みが異なるため、
「この温度がいい」とは言いにくいです。
ただし、温度が体に与える影響を考慮することは
入浴の手助けになります。
まとめ
”がんばるぞ!というような熱いお湯でカツを入れて、
”くたびれたなぁ〜”というようなぬるい温泉で
リラックスするなど、上手に使うことが大切です。
水分補給やかけ湯といった入浴の基本を守りながら、
状況や気分に合わせて「熱いお湯」と「ぬるいお湯」を上手に使いましょう。

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